老李書文のバレンタインがあまりにも素晴らしくてブログを書くオタク

(この記事はFGOバレンタイン老李書文・新宿のアサシンのネタバレが含まれます。また、ブログ文調なので実質の感想までに長い語りがあります。苦手な方は25行ほどスクロールしてください。)

 

こんにちは。グランド肉片だ。

年始から早1ヵ月、季節はバレンタインである。

昨日から、スマートフォンRPGFate/Grand Orderでもバレンタインイベントが開催された。

しかも今回は全お渡しシナリオがフルボイスで聴ける。

超豪華な声優を何人も起用していながら今までシナリオにボイスが着いたことがほとんどなかったFGO民にとっては砂漠のオアシスどころか一晩にして村が海の底に沈んだがごとき巨大供給だ。

 

さて。

私の今年の一番の目当て(とか言って複数いるが)は1月頭に実装された老李書文だ。

実装当時は、若いころにもましての塩対応おじいちゃんかと思っていたところに(詳しくは書かないが)孫になったとも嫁になったともとれる盛大なデレ台詞を雨の如く浴びせられ、年始早々再起不能になったマスターが後を絶たなかった。

誰もが思っただろう。

「こいつのバレンタインはヤバイ」

 

2月6日深夜11時、私はその日の昼休みに会社近くの大型電気店で新調したイヤホンを耳に、アプリの受け取り画面を開いた。

未プレイの方に説明すると、このイベントでは手軽に手に入ってランダムに渡すチョコと、ちょっと頑張って手に入れる代わりに意中の人に狙って渡せるチョコの2種類がある。

一刻も早く聞きたかったのでしばらくはちまちまとランダムチョコを使っていたのだが、CV鶴岡聡さんの鯖(5人くらいいる)が全員そろったあたりでしびれを切らし、意中チョコを手に入れるため周回クエストを爆走した。

言い訳になるが、弊社の終業時間がイベント開始時刻より遅いこと、私の使用しているスマートフォンiPhone5Sという、ローディングにじっくりこだわって時間をかけるビンテージスマホであることから意中チョコを手に入れたのが深夜になってしまったのである。

やっとこさ手に入れた意中チョコが溶けそうなほど熱くなった手で震えながら受け取り画面をタップした。

 

聞いた。

正確に言うと、奥ゆかしいビンテージスマホが李老師の優しい声に耐えきれず一度アプリを落としてしまったため、途中まで聞いてその後マイルームのマテリアルから聞きなおした。

すごく気持ちがわかる。

オタクの持ち物として意識が高いスマホだった。

 

 

前置きが長ったらしくなったが、ここからがシナリオの本感想となる。

言い忘れていたが、私は(老)李書文の夢女であり、また李×新殺のカップリングを愛しているオタクでもある。それらに留意して以下はご覧いただきたい。

 

まず竹林の背景が出たので、「お、若い方と同じ鍛錬を見守るシーンかな?」と思った。

しかし、それにしてはSEが軽い。そう思ったところに選択肢が来た。

「参りました」「わ、わからない……」

 混乱する。鍛錬じゃなかったの!??!何!???!!?!?え!?!?!!?!??!!?

…………

ご、碁デート!?!??!!?!?竹林碁デート!!??!???!??!!

 

詳しくは神槍李書文の幕間を見てほしいのだが、竹林碁デートは李×新殺の初デートスポットとして私の中で名高いシチュエーションである。

なんというか、李書文にとっては「とりあえず」人を誘ってみたいお気に入りの場所、国分寺や小金井に住む人間にとっての吉祥寺みたいなものなのではないだろうか。

冒頭から致命傷だ。

 

そうかと思えば、次にはこんな地味な老人にひっついてるなとお小言を言われる。

お前こんな時ばっかり爺ちゃんぶってるんじゃないよ!老いてなお盛んて自分で言ってたくせによ!

 チョコレートを渡すと、なるほどこれを渡すために碁に付き合ったのか、と納得される。

そっちのほうが口実と気づいてるのか気づいてねえのかわからない、食えないジジイだ。

 

チョコレートを渡したのだから、食べるところを目撃することは覚悟していたのだが、食べている声が信じられないほどかわいい。感想もかわいい。子供の頃を思い出すって何。かわいい。実装して。

そしてお返しを考えるとき、選択肢に武器しかない。武のことしか考えてない。

いやそれにしても槍はともかく第一候補が腕を切り落とすってどういうこと?

欲しいっつったらどうするの?くれるの?くれそう……………

奇しくも先日フォロワと話していた隻腕の李書文が頭をよぎった。

腕一本欠けた程度、別に殺しの支障にならないんだよな……怖いわ……

 

そうした問答もあったのち、老李書文がお返しにくれたのは、魔よけの霊木・桃の枝を彫って作った木剣だ。物理的な殺傷能力はなく、魔物相手のお守りのようなものだという。

龍の細工が施してあり、丁寧なつくりの美しい剣である。獰猛でストイックな武人でありながら家族を大事にしたという彼らしい、優しさのこめられた品だ。好きになってしまう。

 

バレンタインのお返しに武器を渡してくるサーヴァントは何人かいる。新宿のアサシンもその一人だ。

新宿のアサシンは、いつ座に還るともわからない自分がいなくなったあともマスターが身を守れるようにと、鉄扇を渡してくれる。ちょっと傾いた趣味が彼らしい。

老李書文のお返しを受け取ったときに、自然と彼のことが思い出された。護身武器をくれる新宿のアサシンと、魔除けの武器をくれる老李書文。

思っていることは同じで、でもアプローチが対照的で、可愛いよねこの二人。(ところで李老師は木剣の使いかたは教えてくれないのだろうか)

礼装のフレーバーテキストにはなにやらオカルト色の強いお札を作ることを提案した後、まあそんなものなくても儂(らサーヴァント)が護るけどね!(意訳)と付け加えられている。ちょこちょこ夢指数が高い。

 

木剣を渡した李書文は、最後に長寿を願ってくれた。

李書文は、サーヴァントとしては珍しく、老齢での現界をしている。

その珍しさは、もちろん老いてなお武を誇った強さに起因しているが、それと同時にそれだけ「長く生きた」ことが珍しいということでもある。

李書文は、「一戦一殺を心掛けている」サーヴァントだし、実際に対戦相手の武術家を勢い余って殺してしまったエピソードも遺っている。

一武術家として生きる中で、多くの殺し合いを経てきた中で、「長く生きる」ということの難しさ、そしてそのなかで得られるものを知る人間だ。

帝都コラボイベントにて、夭逝の剣客である岡田以蔵に「それほどの才、なぜ磨かなかった」と言葉をかけた場面など、印象的だろう。

人を手軽に殺せるほどの強さを持つ一方で、その強さを長く生きる中で培ってきた人だ。

彼にとって長く生きるとは、今の、まだ若い私が思うこと以上に重みのある言葉なのだと思う。

 

老李書文にとって私は嫁なのか孫なのかとかいろいろ考えていた夢女子私は、ごく普通に一個の人間として健やかに長く生きることを願われてもうめちゃくちゃになってしまった。

なんだっていい。もう私はあなたが好きだし、生きてほしいと願われているなら生きようと思った。掛け値なしに、生きたいと思える理由になった。

好きな人に生きることを願われるのが、これほど強烈な勇気や支えになると初めて知ったし、私もいつか誰かにとってそうありたいとさえ思えるシナリオだった。

 

以上が、私の老李書文バレンタインシナリオに関する一通りの感想である。まだシナリオを見ていない方は、どうか入手して実際のものを見てほしい。

こんな素敵なシナリオを用意してくださったライターさん、イラストレーターさん、声優の安井邦彦さん、及びすべての運営にかかわるスタッフの方々に感謝している。フルボイスはいい文明だった。

 

とりあえず、私はこれから100年生きてみるつもりだ。長く生きた果てに、何かをわたしも得られるように。

あと来月までにはスマホも買い替える。